3月19日に瓢亭の「お花見弁当をつくる」から始まる新しい講座、和樂文化塾。
小学館の雑誌『和樂』と和塾、共催の新講座です。 一流の職人やアーティストの技を実際に見て、直にお話を聞き、 直接手ほどき頂けてしまうという贅沢なお稽古シリーズ。 「和文化各界での最高峰を師として招く」それが和樂文化塾です。 今回のご紹介は、 人間国宝 室瀬和美先生による「漆と蒔絵」のお講座。 室瀬和美先生 お椀や酒器など、原型となる素材の表面に漆で文様を描き、それが乾く前に、金や銀の粉を蒔き、さらに磨き上げて、美しくしつらえるもの。それが漆工芸の蒔絵です。 かつて、日本が鎖国に入る前、この地を訪れた多くの宣教師たちは、この独自の技術に驚嘆し、始めは祭儀具としてヨーロッパに紹介しました。 艶やかな漆黒の中に繊細で華麗な金銀の文様が彩られたこの蒔絵。 彼らにとって新鮮で独特であったその美しさ。魅了された人々は、これを「japan」と呼び、非常な高値で取引されていました。 蒔絵螺硯箱「椿」 室瀬先生は、その日本の美を受け継ぐ数少ない工芸家です。 多くの創作だけではなく、歴史ある文化財の修繕も行い、日本の美の保存、 また漆=日本の美を伝えるべく、海外での出展も積極的に行っています。 2008年には、漆芸蒔絵の人間国宝に認定され、紫綬褒章を受賞されました。 蒔絵による最高峰とは、すなわち日本の美の最高峰でもあります。 そしてそれはまた、世界の最高峰でもある。 その室瀬和美先生に日本の美を学ぶことができる。 それが今回のお講座です。 ちなみに、先生は笑顔が素敵で、とても柔らかい雰囲気をもった方です。 当日は、先生の講話と新ばし 金田中でのお食事、先生の作品の鑑賞。 さらには、室瀬先生とともに、実際に漆で描き、そのうえに金粉を蒔き小さな作品をつくるという体験もいたします。 できた作品は、先生のもとで乾かされ、研磨されて、20日〜30日程で、ご参加頂いた皆様へ差し上げます。 蒔絵螺鈿棚「秋桜」 室瀬先生の作品も数点、お持ち頂きます。 販売可能なものも数点お持ち頂く予定です。 今回もなんとも贅沢なお講座です。 またとない体験、是非お越し下さい。 蒔絵螺鈿八稜箱「彩光」 ************************************************** 和樂文化塾 人間国宝 室瀬和美「漆をまなぶ」 日時:平成二十三年五月十五日(日) 十二時〜十五時半 場所:新ばし 金田中 講師:漆芸蒔絵 重要無形文化財 室瀬和美 参加費:28,000円(金田中のお食事付) ★受講希望の方は、以下まで事前にご連絡ください。 →フリーダイヤル:0120-22-4474(平日11:00〜17:00) →メール:entry@warakujuku.jp →FAX:03-3549-0108 ※メール、FAXの場合は、お名前とご住所、電話番号、年齢、ご職業をご明記ください。 ************************************************** 室瀬和美(むろせかずみ) 漆芸蒔絵 重要無形文化財保持者 1950年 東京生まれ 1970年 東京芸術大学入学 1973年 安宅賞受賞 1975年第22回日本伝統工芸展初入選(以後20回) 1976年 東京芸術大学大学院終了 1980年 東京国立博物館にて漆工品保存修復に従事(~1988) 1991年目白漆芸文化財研究所開設 1993年 欧米各国で在外漆工品保存実態調査を行う 1996年 ドレスデン民俗博物館において漆工品修復を行う 1999年 漆芸修復国際会議にて講演(ミュンヘン) 2000年 金刀比羅宮本殿拝殿格天井「桜樹木地蒔絵」制作(-2004年) 蒔絵螺鈿八稜箱「彩光」が東京都知事賞受賞 2002年 蒔絵螺鈿八稜箱「彩華」が第49回日本伝統工芸展にて奨励賞受賞 2007年 日本芸術振興賞受賞 2008年 重要無形文化財「蒔絵」保持者(人間国宝)認定 現在、 社団法人 日本工芸会理事 日本文化財漆協会常任理事 漆工史学会理事 日本伝統工芸展 特待鑑査委員 日本伝統工芸展、日本伝統漆芸展、伝統工芸新作展の鑑査委員歴任 永青文庫評議委員 著書 「漆の文化―受け継がれる日本の美」(角川選書) 関連HP Urushi Kazumi Murose ※ご応募の締切は3月25日(金) ※参加希望者多数の場合、抽選となります。当選は通知の発送をもって代えさせていただきます。
by wajuku-sewanin
| 2011-03-08 23:20
| お知らせ【和塾】
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